知床自然史講座2012
知床自然史講座「地球、オホーツク、そして知床へ」
知床を時間的、空間的に幅広い視野で学び、知床が持つ価値や大切さを再発見する連続講座です。初日から4日間は1日に2つの講演を行い、最終日は足寄の博物館館長による特別講演を実施します。
- 平成24年2月22日(水)–26日(日)の5日間
- 18:30–20:00
- 要申込み(定員各60名、1回のみの参加も可)
- 会場:交流記念館ホール
- 入場無料
- 主催:知床博物館、知床財団
- 協力:知床博物館協力会
第1日 2月22日(水)
(1)天気予報がはずれるのはなぜ? 斜里の事例で学ぶ気象の基本
- 講師:佐藤 トモ子(知床博物館・気象予報士) 18:30–
- 天気予報が面白くなる裏話や基礎知識を紹介します。
(2)気候変動と知床の地形
- 講師:合地 信生(知床博物館学芸員) 19:20–
- 気候変動と密接に関係する知床の地形を解説します。
第2日 2月23日(木)
(3)旅する植物
- 講師:内田 暁友(知床博物館学芸員) 18:30–
- 気候が変わったら、もちろん植物も旅にでます。
(4)花粉が示す知床の昔
- 講師:松田 功(知床博物館学芸員) 19:20–
- 最終氷期以降、知床の環境はどのように変化してきたのか。花粉やケイ藻などの分析から解読します。
第3日 2月24日(金)
(5)ヒグマはいつから知床にいる? DNAが明かす北海道の動物たちが来た道
- 講師:村上 隆広(知床博物館学芸員) 18:30–
- 知床の動物たちはいつ、どこからやってきたの?
(6)世界中でしたたかに生きるキツネの話
- 講師:近藤 慧(知床財団研究員) 19:20–
- 陸上で人間の次に分布域が広い哺乳類の生態とは?
第4日 2月25日(土)
(7)渡り鳥からみた知床
- 講師:中川 元(知床博物館学芸員) 18:30–
- 渡り鳥にとって知床はどんな場所?
(8)はるか赤道から知床の海へ ウミガメ類最大、オサガメの生態
- 講師:野別 貴博(知床財団研究員) 19:20–
- ニューギニア島の産卵地調査などを紹介します。
第5日 2月26日(日) 18:30--20:00
(9)特別講演会「北海道は海獣たちの進化の場」 その風景が知床にある
- 講師:澤村 寛(足寄動物化石博物館館長)
- 北海道には海にたまった地層が広く分布しています。特に、海生哺乳類がダイナミックに海に適応した時代=新生代の中ごろから100 万年くらい前までの様子が地層や化石から読み取れます。道東産の化石を‘ネタ’にして、海獣たちの進化をご紹介します。