上位蜃気楼・下位蜃気楼とは?
蜃気楼には大きく分けて2つの種類があります。
上位(じょうい)蜃気楼とは?
- 大気の状態が特別な場合にのみ発生し、珍しい現象。
- 富山湾の蜃気楼、オホーツク海の「幻氷(げんぴょう)」、小樽の「高島おばけ」など。
- 見え方の特徴(※)
- バーコード状の縞模様がある
- 上端が滑らかにそろっている
- 乳白色などで、ぼんやりしていることが多い
- じっと観察していると、ゆっくりと見え方が変化する
下位(かい)蜃気楼とは?
- 色々な場所で一年中発生し、頻繁に観察できる現象。
- 道路での「逃げ水」、海や陸地での「浮島現象」、砂漠の蜃気楼など。
- 見え方の特徴(※)
- 「く」の字状の縞模様がある
- 上端がそろっていない
- 色や輪郭がハッキリしている
- じっと観察していても、あまり見え方が変化しない
※これらの見え方には例外もあるため、見慣れるまでは上位と下位の判別が難しい例もある。
参考文献
- 蜃気楼の神秘を探る(第61回特別展):小樽市総合博物館
- 北海道・東北蜃気楼研究会:蜃気楼とは(上位蜃気楼・下位蜃気楼)
- 魚津埋没林博物館:蜃気楼