歌枕額

1801(享和元)年幕府役人北陰政幸らが、斜里旅行中に宗谷から止別までの地名を折込み和歌にし、斜里神社に奉納したもの。額には「奉献雑題、道祓歌枕」とあり、36首が読まれている。当時、宗谷から斜里までは20日以上もかかる難航路であり、無事に到着したことは非常な喜びであったことが伺える。なお末尾の署名は北陰政幸・信好・保治、摂陽秀忠となっているが役職や身分は不明。また誰が歌を詠んだかもわかっていない。木製、縦54.5 cm、横154.5 cm、厚さ3.2 cm。知床博物館にて常設展示。

名称歌枕額
うたまくらがく
種別有形
指定1976(昭和51)年11月8日
場所本町49-2、知床博物館
所有者斜里町

参考

  • 特別展図録
    • 第3回特別展図録「斜里—下町の歴史散歩—」
    • 第13回特別展図録「近世の斜里」
 
shizen_rekishi/bunkazai/utamakura.txt · 最終更新: 2010/04/10 15:55 by uchida