絵馬

1862(文久2)年に斜里場所請負人藤野家の支配人三右衛門によって奉納されたもの。当時は船絵馬が一般的で人物を画いた絵馬の例は少ない。題材は三国志からとられたもので、中央に劉備玄徳、左に関羽、右には張飛と桃の木を配していることから「桃国の契り」の場面を画いたものと思われる。大きさは縦68.2 cm、横145 cm、厚さ1.1 cm。材質はケヤキである。作者は吉本善京。当時大阪で活躍していた有名な絵師で、北前船の航路にあたる港の神社に数多く奉納されており、斜里に残るこの絵馬は最北東端の一枚である。知床博物館にて常設展示。

名称絵馬
えま
種別有形
指定年月日1976(昭和51)年11月8日
場所本町49-2、知床博物館
所有者斜里町

参考

  • 特別展図録
    • 第3回特別展図録「斜里—下町の歴史散歩—」
    • 第13回特別展図録「近世の斜里」
 
shizen_rekishi/bunkazai/ema.txt · 最終更新: 2010/04/10 15:56 by uchida