世界遺産体験学習

世界遺産体験学習の様子

斜里町内の中学1年生に世界遺産地域の自然を実際に見てもらう町の事業「世界遺産体験学習」が今年も始まりました。先週と昨日、それぞれ斜里中学校とウトロ中学校の生徒さん達に博物館職員から事前の講義を実施しました。遺産学習で、どこに着目したらよいかを知ってもらうためです。

そして本日6月11日は、斜里中学校の生徒さんと先生79名が船で世界遺産地域の海域を見学するツアーでした。知床ネイチャーオフィスのスタッフや船長さんから自然解説を受けながらウトロ港からカシュニの滝までを約3時間かけて往復しました。

この事業は2007年から実施しています。ときとして冷たい雨やかなり波の高い日にあたることもありますが、今回は天候も波も穏やかで素晴らしい体験学習となりました。断崖の景観とともにケイマフリ、ウミウ、オオセグロカモメの姿を観察、そして海岸沿いに現れたヒグマやオジロワシの姿もみられました。イシイルカも一瞬船の近くに現れましたが、警戒心が強いせいか見逃した生徒さんも多かったようです。そして、定置網をかけている漁師さん達がたくさんいらっしゃいました。自然の豊かさとその豊かさで私たちの産業も支えられていることを実感します。これからウトロ中学校の体験学習、そして遺産地域の課題を知ってもらう事後学習と続いてゆきます。

 
news/世界遺産体験学習.txt · 最終更新: 2014/06/18 18:52 by uchida